核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

作田莊一「不換紙幣流通ノ根據ニ就テ」 (『經濟論叢』 1916年4月)

 カタカナノ論文トイフノハ、コノヤウニ読ミニクイワケデス。以下ヒラガナデ要約シマス。

・本誌二号での戸田(海市)博士の不換紙幣の強制通用力説に対し異見を述べたい。
・強制通用力は不換紙幣の流通を支持する一原因に留まり、主要なる流通根拠ではない。
・不換紙幣流通を可能にする根拠は、発行者と受領者の金銭債務の相殺に存する。
・不換紙幣流通を普遍・確実にする要件は国家の強制通用力に存する。
・不換紙幣流通を確実・円滑にする要件はその発行額の適度に存する。
・将来における貨幣の進化は、兌換紙幣を廃止し不換紙幣を主たる通貨にするのではないか。
・さらには貴金属と関係を絶った純粋の本位紙幣の出現に至るかも知れぬ。

 後半の予言は興味深いものがあります。