核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

大正小額政府紙幣

 これも『小さな王国』発表前。以下ウィキペディア「小額政府紙幣」の項より。

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大正時代まで日本では10銭、20銭、50銭は銀貨で発行されていた。しかし第一次世界大戦で日本は欧州戦線から遠く離れていたこともあり戦争特需で大幅な貿易黒字をもたらされた反面、価格高騰による戦時インフレが発生した。そのため価格が急騰し、銀貨の額面を超える価格になったため、銀貨が鋳潰される危機に陥った。当初は、銀貨の発行継続のために銀の含有量を減らした銀貨を発行することを検討したが、さらに銀価格が高騰したため、ついに銀貨発行は停止した。
銀貨の発行が困難になったが、補助通貨の不足を補う為に政府紙幣が発行された。図案は明治時代に発行された改造紙幣の低額面のそれを流用したもので、一部文字が変更になったほか、硬貨と同じく発行年が記入されている。なお記年号は下記のものがある。
1919年末の政府紙幣の流通額は1億4530万円であった。発行に際し政府は大戦終結後1年までしか発行できないという制約を取り決めたが、1919年の大戦終結後もしばらくは補助通貨の不足が続いた為、しばらくは発行継続され、1922年まで政府紙幣は発行された。戦争終結により銀価格が落ち着いた為に銀貨の発行は再開されたが、10銭硬貨は白銅ニッケルの合金)素材に変更され、50銭硬貨は小型化し、20銭硬貨は発行されなくなった。小額紙幣整理法により、昭和23年8月31日限りで通用禁止。
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