核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

徴兵忌避者が国家主義を語るということについて

 おなじみ『日本の名著』で、陸羯南三宅雪嶺を読んではみたのですが、引用したくなる魅力的なフレーズには出会えませんでした。空虚、という印象を受けました。
 特に陸羯南は、経歴によれば徴兵のがれの経験者だそうですが、彼の国家論からはそうした負い目が全く感じられませんでした。私は徴兵のがれ自体が悪い事だとは思いませんが(悪いのは徴兵という悪法です)、徴兵忌避者が戦争を是認してはいけないと思うのです。
 トランプ大統領をはじめとする、自らは徴兵をのがれていながらタカ派な言動をなす者のことを「チキンホーク」というそうですが、陸羯南もチキンホークの部類のようです。