2020-06-21 森田三咲「明治二〇年代の内田魯庵と「小説家」の地位向上 -作法書ブームの前史として-」 いい論文を入手できたので、裏核通は一時中断します。 明治20年代の小説家像についての論でして、読んでみたら案の定、村井弦斎の長篇「小説家」についての記述が。残念ながら、今回は私の博士論文への言及はありませんでしたが、黒岩比佐子さんの著書は引用なさっています。 森田氏は明治の小説作法史を探求していらっしゃるようで、小説を書く小説である「小説家」にも好意的な評価をなさっています。『食道楽』以外の弦斎にもこうしてスポットがあたるのはいいことです。