前から注目していた黒田氏の電話文学論が、ついに単著となるようです。
当ブログがたびたび言及してきた1890(明治23)年の近未来SF、遅塚麗水「電話機」も、第一章を割いて紹介なさっています。日本初、もしかしたら海外にも先駆けて、電話機が普及した時代の混乱ぶりを描いた作品です。
「電話機」に似た星新一『声の網』についてもやはり一章を割いておられます。
『声の網』論については、以前に論文を取り寄せて読んでおり、少しは異論もあるのですが、単行本を読んでから書評の形で述べることにします。書評が無理ならAMAZONレビューで。