核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

黒田翔大『電話と文学 声のメディアの近代』(2021年10月発売)

 前から注目していた黒田氏の電話文学論が、ついに単著となるようです。

 当ブログがたびたび言及してきた1890(明治23)年の近未来SF、遅塚麗水「電話機」も、第一章を割いて紹介なさっています。日本初、もしかしたら海外にも先駆けて、電話機が普及した時代の混乱ぶりを描いた作品です。

 「電話機」に似た星新一『声の網』についてもやはり一章を割いておられます。

 『声の網』論については、以前に論文を取り寄せて読んでおり、少しは異論もあるのですが、単行本を読んでから書評の形で述べることにします。書評が無理ならAMAZONレビューで。