核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

ヤッターマンの最終回 自由意志とは無知の別名か

 (話の必要上、今回もネタバレを含みます)

 実写版でもリメイク版でも「夜の」でもなく、1970年代に放映されたオリジナルの「ヤッターマン」最終回。私は本放送で見た記憶があります。

 念願の秘宝ドクロストーンを入手したものの、ドクロベエさまに持ち逃げされたドロンボー一味。夢破れた3人は、「これからは別々の道を行きましょう」と、3手に分れた道で涙の別れをします。

 平行に伸びる3本の道を、カメラはずっと追っていきます……また1本の道に合流するとこまで。

 また3人が再会して、新たな悪人トリオを結成する運命なのを暗示しているわけです。当時の私は爆笑したものですが、「運命の道」を読んだ後だと、自由について考えさせられます。自由意志や選択肢は、無知からくる幻想にすぎないのではないかと。そういう哲学もありそうです。あまり気が晴れる思想ではありませんが。