以前、『蕩寇志』という題の、『水滸伝』(70回本)の続編で、梁山泊に集結した108名が官軍に皆殺しにされる、本編とは別の作者が書いた続編がある、という話を書きました。
国会図書館のデジタルコレクションで検索したところ、同作品が、『続水滸伝』の題で日本語訳されているのが見つかりました。
この続編自体が70回という長大なもので、まだ冒頭の挿絵ともくじを見た程度ですが、女性武将の比率がかなり増えているようです。「王進林冲を罵る」とか「女諸葛」とか、ちょっと面白そうな場面もありました。
最後の論功行賞だけ読むと、知らない名前多数に混じって、王進と巒廷玉の名前がありました。やはり生きていたか鉄棒の巒廷玉。「巒廷玉を死なせたのは残念だ」という宋江のセリフがあるだけで、死亡描写はなかったんですよ。