2023-06-10 夏目漱石とは誰ぞ 何をいまさら、と言われそうですが。 あの第一次世界大戦下の書簡が、どうもひっかかってならないのです。 「戦争が始まりました。たまにはあんな事も経験のため好からうと思ひます。欧州のものどもは長い間戦争を知らずにゐますから」 戦争が「やむを得ない」というなら、まだ同時代人にも例がありますが。 はっきり、戦争を「好かろう」と言っています。 最晩年に達してさえ、彼は戦争と差別の是認者であった、と言われても仕方がありません。