核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

弦斎のスパイ小説というのは、「桑の弓」で間違いなかったようです

 文献によっては「桑之弓」になっていますが、国会図書館デジタルコレクションで読める本では「桑の弓」になっていました。1898(明治31)年初版。

 元外交官の父親に、ロシア語を学ぶよう言いつけられた息子。

 父は死の床で、その意図を明かします。ロシア帝国は現在最も強大、日本の脅威である(ここで「秦」とか「六国」といった中国戦国時代ネタを使うのがいかにも江戸時代生まれ)。そこでシベリアの流刑者などを扇動して独立させ、ロシア帝国から分離させて力を弱めるという大事業を、息子に託すわけです。

 そこまでが第一回。この日曜日に読もうと思います。