報知四天王、第二の刺客。村井弦斎の新聞小説第一作(別のペンネームで書いてた説もありますが未確認。黒岩さんに聞いとくべきだった)、近未来小説「匿名投書」(郵便報知新聞連載 1890年(明治23年)7~8月)をご紹介します。
若き未亡人結城緑は、はじめは大日本帝国のためと信じて、従軍看護婦として最前線の沼津へ赴き、そこで敵軍の捕虜となります。露清連合軍の負傷兵の看護をやらされることになった緑は、同じような境遇におかれた姉との再会、緑を「アンゲル(天女)」と慕ってくれる傷病兵たちとの交流を通じて、看護という行為そのものに生きがいを見出すようになります。
しかし、そこに死んだと思われていた緑の夫である軍事科学者、結城鉄之助博士の影が。彼の真意とは?
(前にも似たような話を紹介しましたけど、別に私は未亡人フェチじゃないですよ)。
実は私もコレで研究発表と論文をやらかしたのですが、発表は「日本文化学講座の恥」とまで酷評され、論文はコメント付きでボツという、私にとっては鬼門というべき作品です。まあ、愛着はあるし、博士論文には組み込むつもりですけど。
原文を読んでみたい、本作品で論文を書いてみたいという方は、コメント欄にご一報ください。