村井弦斎についても一節を割かれています(94~100ページ)。『食道楽』の内容紹介にある、「広川子爵とその妹」(98ページ)とあるのは「広海子爵とその娘」ではないかとか、弦斎作品には「軍事的な発明は殆ど登場しない」(96ページ)のか、とか細かい疑問点はありますけど、なんといっても『日の出島』を通読された方です。
『桑之弓』(1898)という作品についても、「日本人とロシア人の結婚」を薦め、「戦闘ではなく愛情によって侵略への備えがなされる」と好意的な評価がなされています。『日の出島』完読したら次はこれです。