核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

村上春樹・友沢ミミヨ 『またたび浴びたタマ』 文藝春秋 2000

 村上春樹氏による回文(逆から読んでも同じ文)に、短いストーリーと、友沢ミミヨ氏によるイラストをつけた作品です。
 表紙にもなっている、またたび浴びたタマの恍惚たる表情がすばらしいです。私にとっては村上文学の最高峰です。
 こういう作品こそ、国語の教科書に載せるべきなのです。
 読んでるうちに自分でもやりたくなりまして。明治文学研究者にしかできない回文をいくつか。
 
 ・経国美談読んだ。びく、小池?
 (矢野龍渓の『経国美談』は名作ですけど、読んでたら小池が来てびびった)
 ・村井弦斎の遺産。芸。ラム。
 (村井弦斎は文芸のみならず、羊のロースなどの料理法でも日本文化に貢献しました)
 ・マジで?の『日の出島』。
 (弦斎最長の作品『日の出島』。評価すべき点も多いのですが、真剣に軍国主義を擁護してもいるから扱いづらいのです)
 ・クラウド、律も『釣道楽』。
 (『日の出島』・『食道楽』には及びませんが、『釣道楽』も弦斎のヒット作です)
 ・クラウド、今朝も『酒道楽』。
 (ひっく。セフィロスが何だってんだい。なあエアリス)
 ・ルネ・デカルト取るか。……で、寝る。
 (哲学書なんてのは眠くなるものでして。反論と答弁はスリリングでしたけど)