今回はアランの方を中心に。本名エミール‐オギュスト・シャルチエ。1868~1951。
桑原武夫によるまえがき「高邁の哲人 アラン」によれば、「デカルトのいう高邁(ジェネロジテ)、つまり魂の立派さ」を理想とし、「反ファシスト的、反帝国主義的、反戦平和主義的」でありつつも、「共産主義に幻想をもたない」「オールド・リベラリスト」であったそうです(18~19ページ)。私がもっと早く熟読すべき人だったかもしれません。今まで読んだ文章ではあまりいい印象がなくて。
デカルト論や、『マルス、または戦争批判』(1916初稿 1921出版)、『暴力阻止』(1939出版)などという気になる題名の本も書いていますが、残念ながら『世界の名著』には未収録でした。また白水社様のお世話になりそうです。