とりあえず国会図書館デジタルコレクションで、中央公論社『世界の名著』シリーズのマルクス篇で読めるのを確認しました(要ログイン)。
探せば他の訳者、出版社から出ている版もありそうですが、当分は上掲書で読み返そうと思います。
最初の方、第一篇第一章「商品」をざっと読んでみたのですが、やっぱりマルクスの『資本論』と、あのポテトチップスのCMは相容れません。そして私はCMに同意します。
100円でポテトチップスが買えたならば、その瞬間には必ず
100円=ポテトチップス
ではなく、
100円>ポテトチップス
の不等式が成立しているのです。小麦と鉄だろーがリンネルと上着だろーが、等式は成り立ちません。どこの世界に、原価100円の商品を100円ぴったりで売って、「ありがとうございました~」というお店がありますか。
『資本論』のその後の間違いも、そもそもはこの「=」に端を発しています。マルクスの誤りを数え上げていけばきりがないのですが、とりあえず第一篇だけは読み返しておこうと思います。彼らにあやまちを繰り返させないために。