「100分de名著 資本論」第一回の再放送を見ました。
斎藤幸平氏が資本主義の問題点を語り、合間に『資本論』からの引用が挟まれる構成。なるべく素直に聞こうと努めたのですが、素直に受け止めることはできませんでした。
現代社会(資本主義という用語はどうかと思います)が様々な問題を抱えていることは確かですが、それはマルクスが正しいという証拠にはまったくなりません。
病気を治そうとしてますます悪化させてしまったアミバのようなケースもあるわけです。現に過去のマルクス主義者・マルクス主義国はことごとく事態を悪化(婉曲表現)させてきたわけですが、斎藤氏のマルクス観はそれとどう違うのでしょうか。本番組でのマルクス紹介を聞いた限りでは、さして違うようには受け取れませんでした。
番組はあと3回、75分残っていますが、あまり期待はできそうにありません。