2004年公開。ブラッド・ピットがアキレスを主演。私は未見です。
ウィキペディアで概要を見たのですが、長すぎる『イリアス』を、映画向けにわかりやすく圧縮・改変しており、賛否両論。塩野七生氏は酷評したそうです。
私としては、叙事詩の圧縮改編はギリシア悲劇の時代から行われていることだし、そんなに目くじらたてるつもりはありません。トロイに捕まってたヘレネはまぼろしで、本物はエジプトにいた、なんて腰くだけな詩もあるそうですから。
今すぐ観たいとは思いませんが、古代叙事詩と二十一世紀映画の「文法」の違いについて、あれこれ考える役には立ちそうです。記憶しておきます。