村井弦斎の『食道楽』は実は全文ネット上で読めるのですが、電子書籍というやつは苦手でして、読み返し終わるまでしばらく時間がかかりそうです。なので、今回は初心に帰って、核兵器および通常兵器について考えてみたいと思います。前にも紹介した木戸幸一日記から、終戦直前の御前会議についての記述を引用します。
八月九日(木)晴
八月十日(金)晴
御前会議終了後、御召により二時三十二分より同三十八分迄、拝謁す。其際、聖断の要旨を御話あり、恐懼感激の中に拝承す。右要旨左の如し。
本土決戦本土決戦と云ふけれど、一番大事な九十九里浜の防備も出来て居らず、又決戦師団の武装すら不充分にて、之が充実は九月中旬以後となると云ふ。飛行機の増産も思ふ様には行って居らない。いつも計画と実行は伴はない。之でどうして戦争に勝つことが出来るか。