ぱっと見は「星型の糸巻き」。真ん中から脚のようなものが生えてて、転がるように移動します。
謎の物体、といいたいところですが、会話も可能です。
「なんて名前かね」
「オドラデク」
「どこに住んでるの」
「わからない」
・・・こっちもわかりません。そもそも生物なのかこいつは。
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あやつは、はたして、死ぬことができるのだろうか?死ぬものはみな、生きているあいだに目的をもち、だからこそあくせくして、いのちをすりへらす。オドラデクはそうではない。(105ページ)
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文庫本で3ページの短編。特にオチがあるわけでもなく、オドラデクは孫子の代まで生き続けます。