核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2013-12-29から1日間の記事一覧

『千一夜物語』(『世界文学大系 73』 佐藤正彰訳 筑摩書房 1964) その3

「気の毒な不義の子のややこしい物語」。不義密通者やその子にも同情すべき点はあるという主題の物語です。第一夜からこれをやったらシャハラザードの命はなかったところでしょう。八百三十夜までひっぱった甲斐がありました。 ※ シャハリヤール王は言った、…

『千一夜物語』(『世界文学大系 73』 佐藤正彰訳 筑摩書房 1964) その2

シャハリヤール王はいかにしてミソジニーを克服したか。この世界文学大系版は全訳ではないのですが、目につく限り引用してみます。 ※ 王はこの言葉(引用者注 物語を始める宣言)を聞くと、また一方では不眠に悩んでいたおりから、シャハラザードの話を聞く…