核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

川西政明『小説の終焉』(岩波新書 二〇〇四)

二葉亭四迷の『浮雲』(一八八七~九一)から約百二十年。敗戦をはさんで前期六十年と後期六十年。『浮雲』以来の小説の主題は書き終えられたというご主張です。 いくつもの「〇〇の終焉」の中に、「戦争の終焉」と題する章もありましたが、戦争そのものがな…

歌舞伎『女浪人』同時代評

『都新聞』一九一一(明治四四)年六月二十四日三面。 青々園「歌舞伎座の六月」。 「一番目の「女浪人」は維新の大政返上から伏見の戦争までをスラ〱と書いたもので謂はゆる「女浪人」といはるゝ芝翫の仲居お信が主人公のやうではあるが、芝居としてはアツ…

内藤千珠子『帝国と暗殺―ジェンダーからみる近代日本のメディア編成』(新曜社 二〇〇五)

最近、管野須賀子がちょっと気になってまして。彼女が何を書いたかもさることながら、彼女がどう書かれたのかも。 で、「明治天皇を暗殺しようとした女」についての当時の記事とその考察を求めて、内藤著をひもといたわけですが。 さぞかし「病気」や「魔性…

今回第一の収穫

今回の調査旅行の眼目は、歌舞伎『女浪人』についてでした。 まず脚色者(てかアダプテーション?リライト?)は、福地桜痴の弟子だった榎本虎彦(号は破笠。1866~1916)と判明。『歌舞伎』133号より。 お信を演じた中村芝翫(なかむらしかん。…

長い旅から帰ってきました

福地桜痴『女浪人』関係の文献をはじめ、論文とブログのネタをたっぷり仕入れてきました。

今日の更新はお休みします。

すみません。