核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2024-01-19から1日間の記事一覧

過失には寛大に、罪悪には厳格に

村井弦斎『女道楽』の序文には以下のような文があります。前作『酒道楽』の主人公は改心してハッピーエンドになったのに、『女道楽』が悲惨な結末に終わったのはなぜかという、読者からの質問に対して。 「酒道楽は人の過なり、女道楽は人の罪なり、過は改め…

ジャン=レオン・ジェロームの絵画『アスパシアの家にアルキビアデスを探しに来たソクラテス』(一八六一)

古代ギリシアがらみの語句であれこれ検索していたら、すごいのが見付かりました。 直リンクはしませんが、ウィキペディアの「アスパシア」の項にあります。 題には「アスパシアの家」とありますが、どうみても屋外です。そして半裸です。アルキビアデスもア…

ケインズ、平和主義を語る

ケインズの講演「私は自由党員か」(一九二五)の一節。 ※ 平和問題については、極力、平和主義者たることにしよう。大英帝国にかんしては、私は、インドを別とすれば、重要問題はないと思う。インド以外のイギリス領各地域では、統治権の問題にかんするかぎ…

大岡淳「アルキビアデスは鳥王国の夢を見るか?」(『ナイトランド クォータリー 32』 感想

だいぶ以前に予告を書き、入手もしていたのですが、報告が遅れてしまいました。 「ナイトランド・クォータリー」Vol.32内容紹介 アルキビアデスは鳥王国の夢を見るか?/大岡淳 - 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ (hatenablog.com) 古代ギリシア、…