核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

比留間亮平「エラスムスの平和思想における宗教間対話の思想とその限界(宗教間対話の思想-その歴史と理論-,パネル,<特集>第六十九回学術大会紀要) 」

 『宗教研究』(84(4), 938-939, 2011-03-30)所収。Ciniiで全文が読めます。最新のエラスムス研究の一つです。
 http://ci.nii.ac.jp/els/110008513758.pdf?id=ART0009708955&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1366982285&cp=
 エラスムスの平和論がルターら宗教改革者に受け入れられず、かえって反感を買ったこと、その妥協主義は現実の宗教戦争を解決するには繊細すぎたとの趣旨です。
 ルターもレオ10世も尊敬していない私からすれば、「聞かなかった方が悪い」と言いたくなりますが、平和主義者がそれを言ってはいけないのでしょう。
 以前に論文でも書きましたけど、平和主義の歴史は連戦連敗の記録なのです。連敗記録をここで止めるためにも、過去の平和主義に学ぶ必要はあると思います。