核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

森銑三『明治東京逸聞史2』(平凡社 東洋文庫 1969) その4 「和洋折衷菓子」

 いただいたコメントにお答えする前に、書きかけのテーマを終わらせておくことにします。
 1910(明治43)年3月刊行の『日本百科大辞典』第三巻、菓子の「項」より。『明治東京逸聞史2』351ページより孫引きします。


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 和洋折衷菓子として、餡パン、唐饅頭、ジャミ餡最中・カルルス煎餅・レモン最中・チョコレートおこし・アンモニア麦饅頭・イスバタ麦饅頭などの類をいうとしてあるが、餡パン・唐饅頭・カルルス煎餅の外は、私などは知らない。それらは長続きしないで造らなくなってしまったのだろうか。
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 …検索したら(「ジャミ餡」はジャム、「イスバタ」はイスパタイーストパウダーで)、ジャム最中・レモン最中・チョコレートおこし・アンモニアイスパタを膨張剤とする饅頭は、すべて2014年の今日でも製造・販売されていました。
 文明とは外部を排除することではなく、受容することで進歩する一例です。それにしても、アイスもなかは偉大な発明です。