核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

賀川豊彦『空中征服』を三行で要約すると

 大阪市の市長に就任した「賀川豊彦」氏は、大気汚染の問題を電力化等の政策で解決しようと試みるがことごとく失敗する。新発明の気体力学による空中住宅・空中田園への移住計画はうまく行きかけたが、軍による空中村砲撃によってまたも失敗する。「魂の(あるいは現在の)賀川豊彦」が空中移民を率いて光線列車で火星へと移住していく一方、「肉の(あるいは五時間前の)賀川豊彦」市長は騒乱の首謀者とされて処刑される…。

 強引にまとめてはみましたが、『日の出島』や『三十年後』と比べても幻想色の濃い、荒唐無稽な作品ではあります。これで論文を書けるのでしょうか。