核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

横光利一「静かなる羅列」(「文芸春秋」1925(大正14)年7月号)

 そういや横光利一で、シムシティシヴィライゼーションみたいな小説があったよな。
 そう思って検索してみたら、青空文庫で読めました。
 二つの川の地質学的な起源から始まり、そこに住み着いた人間たちの営みが、天上から見下ろすようなマクロな視点で描かれる作品です。
 先行論文は一本のみ。興味をひかれますが、デモクラシーはともかくジャーナリズム要素はないので、今回は見送ることにしました。
 「七階の運動」を読んだ時にも思ったのですが、横光利一という人は小説家よりもゲームデザイナーに向いてたんじゃないかと思ったり。