核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2018-08-09から1日間の記事一覧

横光利一「静かなる羅列」(「文芸春秋」1925(大正14)年7月号)

そういや横光利一で、シムシティかシヴィライゼーションみたいな小説があったよな。 そう思って検索してみたら、青空文庫で読めました。 二つの川の地質学的な起源から始まり、そこに住み着いた人間たちの営みが、天上から見下ろすようなマクロな視点で描か…

福地桜痴『同行二人 外国巡礼』(『東京日日新聞』1889(明治22)・1・3~3・15(中絶))

全集・単行本類未収録の、読めるのは東京日日新聞だけな小説。 読む前は期待しました。あの岩倉使節団も含めて四度の洋行を体験した福地の『外国巡礼』。 さぞかし西洋と日本のカルチャーギャップや、さらには西洋文明批判にあふれたものと想像していたので…