核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

詩人、稲垣足穂の小林秀雄評など

 『一千一秒物語』の作者、稲垣足穂が晩年に日本文学大賞を受賞した時のコメント(「週刊文春」(昭和44年4月14日号))を、大東文化大学教授の山口謠司氏が紹介なさっています。以下、

https://news.yahoo.co.jp/articles/49ebe357e62627ad4f053441177c3e03f6e366d5?page=1

 AERAdot.様より引用。

 

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 「小林秀雄なんてのはニセ者だ。いうなりゃテキ屋、夜店のアセチレンのニオイがしています。川端は千代紙細工。石川淳なんてコワもてしてるけどなにいってるかサッパリわからん。漱石、鴎外は書生文学、露伴は学者。荷風は三味線ひきだよ、スネもんでね、そこが少しは面白い。三島? ヤリ手だナ。アバれるところはなかなかいいよ。ケンランたる作品が多いけどドキッとするものがないや」

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 ……これだけ読むと、不遇なマイナー詩人の暴言みたいですが。

小林秀雄に関しては当たっていると、私は思います。「川端は千代紙細工」については同意しません。