核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

ムフ先生のアゴニスティクスを読みたい……

 SEAリサーチラボ様より、同書の内容紹介を引用。

 

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 ネオリベラリズムの論客の一人で闘技的民主主義(agonistic democracy)を主張している政治学者、シャンタル・ムフが、自身のこれまでの議論を簡潔に集大成したもの。universeではなく、pluri-verseである世界では、常にコンフリクトが起こる。しかし、コンフリクトには敵(enemy)間の闘争(アンタゴニズム)と、対抗者(adversary)間の闘争(アゴニズム)があり、アンタゴニズムをアゴニズムに変換することが、活力あるデモクラシーの条件であるという。アゴニズムの一形態としてアート・プラクティスを取り上げ、アルフレッド・ジャーやイエス・メンにも言及している。

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 そのアート・プラクティスのあたりを読みたいのですが、日本語訳が出ていないのです。ムフに言及している論文やサイトを見ても、この本について述べている箇所は見つかりませんでした。

 前半の議論、敵対関係を対抗者間の闘技に変えようというくだりは、他の本でもさんざん読んだので今さらですが。知りたいのはアンタゴニズムをアゴニズムに変えるテクニックです。