雑誌『新潮』誌での初出(これをAとします)、小林秀雄全集の収録版(Bとします)、湯川秀樹の単行本に収録された版(Cとします)の三つのヴァージョンがあるわけですが。
すべてを比較したわけではありません。が、AとCはほとんど同じ内容なのに(当たり前ですね)、Bだけは異同がありすぎるのです。小林秀雄の発言はもとより、湯川秀樹側の発言でさえも。
湯川秀樹の単行本のあとがきには「校正に多大な努力を費やした」旨が書かれています。あるいはBこそが真の対談を反映したもので、ノーベル賞物理学者たる湯川秀樹が、小林秀雄や自分の発言を後で都合よく書き直したのでしょうか?
・・・・・・んなわけねーっての!
今回執筆中の論文が片付いたら、この問題に取り組んでみます。
(2022・9・5追記 「AとCはほとんど同じ内容」というのは不正確でした。訂正します)