核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

推理小説のトリックを「サギ」呼ばわりする小林秀雄

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 意

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 さて、ウィキペディアの、ある推理小説の項より引用。

 

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日本ではアンフェアだという声はかなり高かったらしい[10]。雑誌『宝石』誌上の江戸川乱歩小林秀雄との1957年の対談[11]において、小林は次のように批判している。

「いや、トリックとはいえないね。読者にサギをはたらいているよ。自分で殺しているんだからね。勿論嘘は書かんというだろうが、秘密は書かんわけだ。これは一番たちの悪いウソつきだ。それよりも、手記を書くと言う理由が全然わからない。でたらめも極まっているな。あそこまで行っては探偵小説の堕落だな。」「あの文章は当然第三者が書いていると思って読むからね。あれで怒らなかったらよほど常識がない人だね(笑)。」
ただ、対談の相手である江戸川乱歩はフェア・プレイ派である。

   ※

 

 『江戸川乱歩全集22』に所収、講談社とのこと。

 推理小説とは作者と読者の公然の知恵比べなのですが、そのトリックをサギと呼ぶとは、この小林とかいう人はよっぽど潔癖なのでしょう。

 小林が湯川秀樹と行った対談は、初出と小林秀雄全集版で全然違うのですが。そして湯川秀樹の著書に収録されている版と小林秀雄全集版もまた全然違うのですが。叙述トリックさえウソつきと呼んで許さない小林秀雄のこと、ノーベル物理学賞受賞者の湯川秀樹という人はとんでもないうそつきで、小林秀雄をおとしめるためだけにでたらめな対談内容をでっちあげたのでしょう。「電子や光子」が「中性子や中間子」に変わっている箇所もあるのですが、湯川秀樹は電子と中性子の区別もつかないのでしょうか?

 あるいはその逆で、小林秀雄が潔癖だという大前提自体が間違っていて・・・・・・あ、黒いど。