いつか手をつけて放棄した、小林秀雄と湯川秀樹の対談も、かろうじて範疇に入りそうです。
なぜ「かろうじて」なのかというと、例によって『小林秀雄全集』収録の同対談は、小林の発言はもちろん湯川の発言すら大幅に改竄されているからでして。〈共同性〉とは何かを考える素材にはなりそうです。
あとは木下尚江『火の柱』(『毎日新聞』初出版)のメガネっこ問題とか。文章にはメガネなんて書いてないのに挿絵のヒロインはメガネっこで、本文も途中から根負けしたかのようにメガネっこになる話です(おい)。まだ挿絵画家の特定すらできていないので今回は間に合いませんが、これも誰かがやってくれれば読んでみたいです。