核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

文学における〈共同性〉、小ネタいくつか

 文学における〈共同性〉というテーマ、持ちネタはいくつかあるんですよ。

 ひとつは村井弦斎と遅塚麗水の合作「美少年」。さっきデジコレで検索したけど出てこず、東大の明治新聞雑誌文庫まで行かないと読めない『庚寅新誌』収録の作品ですが、確かアイヌの美少年が主人公で、気になる作品です。検索してもうちの過去ログしか出て来ませんでした。

 

 2024・2・14追記 アイヌが主人公ではなかったので、訂正してお詫びします。

 

 今ひとつは『五足の靴』。「五足の靴が五個の人間を運んで東京を出た」といった奇抜な書き出しの紀行文です。もちろん靴が文章を書くはずはないので、五人の誰か(北原白秋含む)か、かわりばんこで書いたのでしょうが、その過程は研究にあたいします。五足の靴を主語にするアイディアを誰が出したのかも。こちらもデジコレで現物は読めませんが、明治文学全集に収録されているので、「美少年」よりは手軽に読めるかと。

 どちらも自分でやる気は今のところないのですが、どなたかがやってくださるぶんには心から応援しますし、その成果を読みたいとも思います。