私の海洋冒険好きを形成した、PCー8801用ゲームです。
19世紀初頭(ナポレオン戦争時代)、イギリス海軍の帆船「サウザンティス号」の艦長となり、フランス海軍との海戦を経て港をめざすシミュレーション。
接舷しての白兵戦はアクションで、上陸しての物資補給は対話(「ロールプレイ」という言葉が使われていた記憶があります)で、アスキーアートの人物を相手にします。
フォレスター『ホーンブロワー』シリーズの影響が強く、カロネード砲とか上手回しとか、専門用語もこれで覚えました。
しかし。当時の私はPC-8801など持っていなかったので、掲載された説明書とBASICリストを読んで想像するのがせいいっぱいでした。
後に『大航海時代』『ネオアトラス』などのコンピューターゲーム、「サルクティの魔除け」「魔の海域」などのTRPGシナリオに熱中する下地になった思い出です。
文学研究では、紀貫之「土佐日記」のレポートを神田龍身先生に提出したり、矢野龍渓『浮城物語』で学会発表をやりました。出来のわりにどちらも受けがよかったのは、
私の「海が好き」蓄積のおかげかもしれません。