核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

されど恐るべきは・・・

 バルバロイ様、また御訳文を引用させていただきます。
 
 Kritias断片集3
 『恋あるいは諸徳の本質について』
42.ガレーノスヒッポクラテス「術語集」』XIX 94 Kuhn編 (ヒッポクラテス『流行病について』III 17,11[III 134 L.編]の陰鬱症の女性に関説して)
 陰鬱症:クリティアスは『恋あるいは諸徳の本質について』の中で、この名辞を次のように説明している。「これに対して陰気な人とは、些細なことでもくよくよし、まして大きなことでは、その他の人たちよりも深く、あるいは、長時間〔くよくよする〕人のことである。 B48 参照。
 
 クリティアスの『恋あるいは諸徳の本質について』なる書物は現存していないので、どういう文脈で彼が「陰鬱症」を定義したのかは定かではないのですが・・・今現在の私はまちがいなく、「陰気な人」です。くよくよしています。だからって、何も悪名高きクリティアスに人生相談しなくてもよさそうなものですけど、今の気分にぴったりなので。
 
27.ストバイオス『詞華集』III14,2 クリティアスの〔作〕。 B15a(「補遺」)参照。
  されど、友たちを喜ばせるために、どんなことでも
  やって付き合うような者は、刹那の快楽をば
  その後から敵意へと変えてしまう。

28.ストバイオス『詞華集』III 23,1 クリティアスの〔作〕。
  されど恐るべきは、思慮分別もない者が、あるように思われているときである。

29.ストバイオス『詞華集』IV 33,10 クリティアスの〔作〕。
  しかし賢明な貧しさよりも暗愚な富裕さをば
  同居人として邸内に有す方が勝っているであろうか?
Vgl. B94 Anm.
 
 ・・・自分で決めてしまった仕事のしめきりまであと一晩。
 私は深く長時間のくよくよを乗り越えられるでしょうか。