核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

『日本文学』11月号特集 受容と読者の近代

11月号特集 受容と読者の近代

   
 あらゆる表現は先行する多様な表現を受容するなかで生まれてくる。近代文学表現者たちは、過去の、あるいは同時代の諸表現をいかに受容し、変容させていったのか。海外への/からの受容もそこにはかかわってこよう。こうした問題は、模倣や引用、批判や解体、誤読や剽窃、そして新たな表現やパラダイムの創出にまでかかわる出来事である。
 近年、メディア史や読者の歴史についても、多くの成果が生み出されている。新聞や雑誌の受容はどのようになされたのか。映像や音声メディアの受容は、小説表現にどのような変革をもたらしたのか。さらには、書店や図書館、あるいは教室といった受容の場は、そこでどういう役割を果たしてきたのか。受容する側の性や階層の差異を、どのように掘り起こしていけるのか。
 本特集では、伝統的な受容の問題に加えて、読者の場所や受容の環境を考えていくことを含め、より多様な角度から近代の読者や受容の問題を掘り起こしてみたい。会員諸氏の意欲的な論考を期待する。

      記

  一、締切 2012年8月20日
  一、枚数 35枚(400字詰)程度
 
   ※
 ・・・以上、『日本文学』公式サイトより転載。
 久しぶりに魅力的なテーマの特集なので、投稿してみようかと思います。学位請求論文の村井弦斎「小説家」論あたりを大幅にリメイクして。