核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

小川未明「野ばら」

『戦争に対する戦争』(一九二八(昭和三)年)に収録された童話。 大きな国の老人兵士と、小さな国の青年兵士が、国境の番をしているうちに、将棋をさすなどしてうちとけていくものの、やがて戦争が始まり、小さな国の青年は北方の戦場に駆り出されていく………

カール・シュミット『政治的なものの概念』(一九三二) その3

平和主義でさえ、友敵概念の例外ではないというシュミットの批判。 ※ いかなるものもこのような政治の帰結(引用者注 友敵の分裂)を避けることができない。戦争に対する平和主義者の反対が平和主義者をして非平和主義者に対する戦いに追いやるほど、つまり…

カール・シュミット『政治的なものの概念』(一九三二) その2

核兵器および通常兵器の廃絶をめざす平和主義者こそ、まじめにシュミットを読むべきだと私は思うのです。ナチスの理論家シュミットが平和主義者であるからではもちろんなく、平和主義への徹底した反対者だからであり、そうした人との対話こそ平和主義を鍛え…