核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

2023-01-26から1日間の記事一覧

カーディガンズ「カーニバル」

「カーディガン」という、ふだんあまり使用しない語を見たために追想がふくらみまして、つい検索してみました。スウェーデンのバンド、カーディガンズが1995年に発表した楽曲だそうです。私が知ったのは2000年代になってからですが、思い出深い曲で…

伝言ミスなり伝言ミス

テニスンが詩に詠み、日本の『新体詩抄』にも訳された軽騎兵600名の突撃は、どうやら命令の手違いで生じたようです。ウィキペディア「バラクラヴァの戦い」(クリミア戦争)の項より。 ※ ロシア砲兵が連合軍補給路を攻撃出来る場所へ展開することを防ぐた…

宮崎湖処子「厭戦闘」(『抒情詩』収録 一八九七(明治三〇)年)

アウシュヴィッツの後で詩を書くのは野蛮かも知れない。少なくとも、日本近代詩に関しては。 そもそもの出発点である『新体詩抄』がすでに、 「将の命令だ。どんなに無茶でも兵士は逆らわずに黙って死ね」(意訳) という内容なのです。そんな日本近代詩の代…

『新体詩抄 初編』読んでみた

一八八二(明治一五)年刊行。外山正一、矢田部良吉、井上哲次郎による翻訳および創作詩集。 北原白秋の詩をいくら読んでもさっぱり感動できないので、もしかしたら私の感性は古すぎるのではないかと思い、徹底的にさかのぼってみることにしました。直リンク…