核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

太い矢印

 私は、文学研究とは太い直線の矢印であるべきだと思っています。
 作者の描いた線をただなぞるのではなく、自分が誘導したい方向に向きを曲げるのでもなく。
 作者が小説を書き終えた、ぎりぎりの地点を始点とする矢印。
 次の始点はここです。
 「誰の思想も大概同じ様に成つては、小説を書いても一向珍しく有るまい」
  (星一『三十年後』)