2014-07-07 太い矢印 虚構論 #その他文学 私は、文学研究とは太い直線の矢印であるべきだと思っています。 作者の描いた線をただなぞるのではなく、自分が誘導したい方向に向きを曲げるのでもなく。 作者が小説を書き終えた、ぎりぎりの地点を始点とする矢印。 次の始点はここです。 「誰の思想も大概同じ様に成つては、小説を書いても一向珍しく有るまい」 (星一『三十年後』)