核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

土御門院御集拾遺より

 史書によれば、承久の乱に反対していたという土御門院。
 その心境を詠んだ和歌がないものかと探していたのですが、やっと一首見つけました。大正4年刊行の『御製集』より。


  承久三年阿波国へつかせたまひて 承久記

       しらなみ(イ)
 浦々によするさなみにこと問はむ隠岐のことこそきかまほしけれ


 …隠岐後鳥羽院(土御門院の父。承久の乱の首謀者)が流された地です。さなみとしらなみの異同なんかはどうでもいいけど、土御門院が何を聞きたかったのかは気になります。