『中央公論』『改造』に載る経済学者の論文への批判。
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私はよく、中央公論や改造等の一流雑誌に経済学者の論文などが載つてゐるのを見かけますが、あゝ云ふものを読んで理解する読者が何人ゐるであらうかと、いつも疑問に打たれます。それもその筈、彼等の文章は読者に外国語の素養のあることを前提として書かれたものでありまして、体裁は日本文でありますけれども、実は外国文の化け物であります。
(『谷崎潤一郎全集 第十八巻』中央公論新社 2016 53ページ)
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読んではいたようです。経済学者の論文も。