2019-09-21 「君死にたまふこと勿れ」の問題点 色々な評価があるわけですが、「「君」さえ無事なら、戦争はどうなってもいいのか」につきると思います。大町桂月ら主戦派はそう言って批判したわけですが、反戦派としても反対の立場から批判したくなります。 大町への弁明「ひらきぶみ」にもあるように、この詩にあるのは「戦争ぎらひ」であって、反戦への強い意志ではないわけです。かつて私はこの詩を高く評価していた時期もありましたが、今ではむしろ苛立ちを感じています。悪い意味でのセカイ系にすぎないじゃないかと。