2020-01-27 御厨貴編著『天皇の近代―明治150年・平成30年』千倉書房 二〇一八 目次に「福地桜痴」とあったので、つい図書館で借りてきました。 「第3章 福地桜痴と「尊号一件」の百年」(河野有理)。 ややこしい話なのですが、要するに江戸時代のある事件を、福地が一八八四(明治一七)年に皇室寄りに語り直したという話らしいです。 河野氏はそこに立憲帝政党の創立者であった福地の「忠義立て」を見ているようです。福地の平和主義者としての面を取り上げたい私としては実に都合の悪い論文ですが、深く記憶にとどめておくことにします。一面的でないのも福地の一面。