柳瀬善治氏は私の先輩にあたるお方なのですが、私が大学院入学した時期に就職なさったこともあり、この問題に答えることはできませんでした。もっとも、当時の私のレベルでは、到底答えることのできない問題ではあります。
『日本近代文学』二〇〇二年五月。「展望(研究季評)」より。
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「武装した異教徒の市民に射殺されそうになったとき、人は何をなしうるのか」
これを「歴史的な表象批判の対象」と解釈するか、「仮定自体が誤謬の命題文の一つ」として切り捨てるか、それとも「隣人との関係に起こるリアリティ」と理解するかで対応はことごとく変わるだろう。
柳瀬善治「世俗的批評の〈神学的次元〉―「9・11」・「複数の戦後」―」
」二四八ページ
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……私はもちろん、わが身に起こりうるリアルな問題として受け止めます。
できれば次の学会発表か論文で、現実的な答えを出したいものです。