『世界』二〇二〇(令和二)年一月号。
山本氏の著書を読む前の予習として読んでみました。
レイブルックという人は『選挙制を疑う』の中で、「くじ引き民主主義(ロトクラシー)」を提唱し、ご存じムフは『左派ポピュリズムのために』でポピュリズムに転回したわけですが、山本氏はどちらにも懐疑的なようです。
で、副題にもあるアンタゴニズム(敵対性)。ムフの論ではアンタゴニズムをアゴニズム(闘技)に変えていくことが目指されていたわけですが、事態は逆に進んでいるのではないかと。アンタゴニズムの現われ、たとえばネトウヨを対話から排除するのではなく、民主的な課題として受け止められないかと。
……私に理解できたかどうか疑問ですが、続きは著書で読みます。