山本圭・塩田潤訳。
この本はいずれ何度も読み、何度も感想を書くことになると思うので、今回は簡単にします。
まず章立て。
序論
1 ポピュリズム・モーメント
2 サッチャリズムの教訓
3 民主主義を根源化すること
4 人民の構築
結論
付録
謝辞
原注
訳注
訳者課題
索引
新自由主義(日本では自民党政権ですね。「自由民主主義」という言葉は本書では肯定的に使われているので、ちょっとまぎらわしいですが)と、右派ポピュリズム(大衆運動)の世界的な動きに対抗すべく、左派ポピュリズムの立ち上げを訴える書です。
左派とはいっても、古いマルクス主義やレーニン主義の「叛乱」とは異なることは言及されています。むしろ環境運動やLGBT運動との連帯が強調されています。残念ながら平和運動との連帯は(本書では)論じられていませんでした。