核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

これは論文ではなくブログなので

 論証や実証をすっとばして書きます。つっこみ所は多いと思いますが……。

 集団が凝集(結束)するためには外敵を必要とする。これは春秋左氏伝からドラゴンボールまであてはまる不変の法則でして。私自身の体験に照らしても、サムナーを読まずとも腑に落ちるものがあります。

 では、おたがいを外敵視しあう集団が乱立する場で、自らも内集団の構成員である一個人が、集団間の争いを止めるためにできることは何か。たぶんサムナーも書いてないんじゃないかと思うので、勝手に話を進めます。

 集団の垣根をなくすとか、全世界が一つの集団になればいいといった方向性は、現時点では私はとりません。それは性善説に傾きすぎた、人間の攻撃性を過小評価する見方です。私は2000ゼロ年代から国民国家批判に懐疑的でした。

 垣根のある集団群の乱立状態のままで、なおかつ平和を保つ道はないものか。いま考えられるのは、内集団に過度な凝集力を求めないこと、内集団に依存しすぎないことぐらいでしょうか。少なくとも、実在する誰かを外敵に仕立て上げることで結束をはかることを慎むこと。「あいつウザくね?」からアウシュヴィッツまで、実例には事欠きません。