核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

『明治文学全集 11 福地桜痴集』中の日本文学不振論

 初出は『東京日日新聞』明治八年四月二十六日。古すぎではありますが。

 江戸時代にはそれなりに小説があったという文脈で。

 

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 然るに十年以来ハこの小説も又微々として振ハず、今日に及びてハ全く廃絶したる姿と成り、実に文学の大衰微の兆を世上に顕ハしたり。

 (上掲書三四三頁)

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 文学衰退論は昔からあった、という文脈で使いたいのですが、ちょっと昔すぎるようです。明治三〇年代でこういうのが見つかればいいのですが。