核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

平和主義を鍛える必要性

 例えるなら、熱した鉄を打つハンマーのように。

 あるいは、厳しいトレーニングで選手を向上させるコーチのように。

 平和主義というものも、鍛えられ、そして強くなる必要があると考えます。一応念を押しておくと、ここでいう「強さ」とは軍事力のことではなく、言論の力強さと、それを支える確固たる意志の力です。

 なんでいまさらそんなことをというと、戦後(とりあえず、1945年8月15日以降としておきます)の平和主義言説は、同じ日本の戦前の平和主義言説と比べてさえも、強度が足りないと思うのです。何も平和主義を弾圧したり嘲笑する者たちを弁護する気はありませんが、戦前の平和主義者たちはそういう反対者たちとの対決・対話を通して、後世でも読むに足る平和論を紡いできました。戦中に屈してしまった者もいるとはいえ。

 今からでも、試練に耐えうる平和主義を鍛える必要があります。