核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

たとえばボーリングのガーター

 ボーリングのレーンの左右に溝が掘ってあって、左右どちらに転がりすぎてもガーターになるように。

 近代知識人の多くも左右の極、つまりマルクス主義天皇軍国主義のどちらかに転がっていきました。ひどい例では戦前にマルクス、戦中に軍国主義に転向、戦後にまた左寄りに転向なんて人もいまして。魔球です。

 木下尚江は社会主義からの転向者のように語られることも多いのですが、実際には「社会主義、皇室中心主義、何れも誤り」と戦前に言い切り、民主主義と平和主義を最後まで貫いた稀有な人です。ストライクです。

 今日では世論全体が右に傾いているため、当ブログを左寄りと思われるかも知れませんが、当方としては中道のつもりです。左右どちらの極にも陥らず、確実にピンを倒して(=現実を変えて)いきたいと願っています。

 昨日までの話につなげるなら、私にとっての近代的自我とは、マルクス主義にも天皇崇拝にも陥らず、己の行く道を貫ける自我のことです。