核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

近代文学研究を通して、世界平和を考えています。

村井弦斎閲 長野楽水「夜の風」(未読 読む予定)

 これも差別問題を扱った作品らしいのですが。

 作者「長野楽水」が正体不明で、どうも村井弦斎の別号、つまり「夜の風」の作者は弦斎なんじゃないかという先行研究が出ています。

 確か若き日の弦斎が「楽水」という署名を使っていたという話は読んだことがありますし、それに前例があります。『小説家』という架空の小説家を主人公にした小説を書いた後、次はその小説家が書いたというふれこみの、村井弦斎閲『大福帳』を刊行したという前例が。

 代作とかゴーストライターを使ったとかではないので、別に出版倫理にふれはしないと思いますが、すっきりしません。「火つけ彦七」論が片付いたら、「夜の風」も読んでみます。そして伝記『食道楽の人 村井弦斎』も読み返さねば。